くうかん鳥よ永遠に…
あの「くうかん鳥」が、とうとう神代高校を後にし、旅に出かけました。
名称 | 空き缶回収機 |
場所 | 1階東側渡り廊下 |
機能 | 空き缶を入れると10円が出てくる。 |
神代高校にある空き缶回収機。
2002年が終わるあたりから、不調極まりなかった空き缶回収機。
2003年夏、ついに空き缶回収機の交換(入替)が施行された。
確かに以前のものは調子が悪く、正常に使用できる状態で缶を入れたはずなのに
投入時のメロディーだけが流れ、回収されないことも多かった。
場合によっては流れているメロディーの音とテンポが徐々に下がり、
とうとう最後には何も鳴らなくなってしまうということすらあった。
それが、今回の回収機の入替によって改善されたのである。
投入したときのメロディー、形状寸法、製造メーカーなどは以前と同じで、機能上の変更点は無かった。
しかし、たったひとつ、以前と異なる点があった。それは…
くうかん鳥の絵がない!
…一番重要なところが変わってるじゃないか!
以前のものには「くうかん鳥」というマスコットキャラクターが描かれていた。
このことに筆者をはじめ多くの神高関係者が衝撃を受けているだろう。
さて、ここからは当ホームページで製作している神代RPGの話になる。
今年の文化祭でもコンピュータサークルが神代RPGを公開するのだが、
やはりゲームの中でも空き缶回収機が登場する。
このRPGは今回文化祭で公開する作品以外に10種類以上のシリーズがあるのだが、
空き缶回収機が登場しない作品はたった1つだけ。
しかも作品によってはくうかん鳥がシナリオに関わってくるものもあるのだ。
その代表格、2008年公開予定の「神代RPG Second Edition」では
くうかん鳥をモチーフにした妖怪「くうこん鳥」(魂を食べる鳥という意味)が出る予定。
その簡単な紹介を5行ほどすることにしよう。
【くうこん鳥】 この妖怪は、空き缶回収機が何人かの心なき人間に乱暴粗末に扱われた結果、 空き缶回収機が怒り、その強い意思がくうこん鳥という妖怪を生み出し 人間に対しての復讐を行うという形で登場する。 一度は苦戦を強いられる主人公達だが、ものを大切にしなければならないという気持ちによって 最終的にこの妖怪は空き缶回収機の中へと封印される。 <情報:神代RPG Second Edition 開発総本部> |
実際の世界で妖怪に襲われることは無いだろうが、
空き缶回収機の扱いがひどかったのは事実である。この作品では、
「また粗末な扱いをすれば、空き缶回収機の中からくうこん鳥が復活する」
という設定なのだが、今回の入替でくうこん鳥は
封印された空き缶回収機ごと、神代から追放されてしまったことになる。
これでは人間たちの思うままだ。乱暴されてももう復活できないのだ。
くうかん鳥が可哀想ではないか?
くうかん鳥がいたからこそ、くうこん鳥という名前になったわけで、
いままでくうかん鳥とくうこん鳥は一対をなしていたのだ。
しかし、2003年半ばにして肝心のくうかん鳥が神代を去っていってしまった。
話を現実に戻すが、空き缶回収機が入替されても、
使う側のマナーが無ければまたすぐに壊れて使えなくなってしまう。
もっと丁寧に少しでも長く使えるような努力が必要なのだ。
この先は人間たち自身の力でものを大切にしなければならないだろう。
さらばわが青春のくうかん鳥、くうかん鳥は不滅だ!
いつの日かまた神代で再会しよう!